ひげじいの「ひるがの日記」記事詳細

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2015/08/19

スイス失敗談!

サンモリッツ近辺で2泊以上すると『エンガディンパス』というのを貸し出してくれる。
これを持っているとロープウェイ・ケーブルカー・リフトからバスや鉄道まで乗り放題なのである。

今回はサンモリッツから少し南のポントレジーナという小さな町で4泊した。
ここからバスで5~6分のプントムラーユというケーブル乗り場へ行き、100年以上前に完成した
ケーブルカーでムオッタスムラーユへ、健脚組はハイキングでアルプランガートというところまで歩き
膝ワルと腰ワルのオバン二人はケーブルカーで下り、ポントレジーナからチェアリフトで登り
アルプランガートの終点ヒュッテで合流して昼食の予定であった。

ハイキング地図の左側実線がケーブルカーで右側の実線がチェアリフトでそれを結ぶ赤線が
ハイキングコースである。

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いとこ同士のオバン二人はムオッタスムラーユの展望台からサンモリッツ湖やシルバプラナ湖シルス湖と
その両側に聳えるピッツネイル(3,056m)やピッツコルバッチ(3,451m)を眺めて悦に入っていた(らしい)。

往きと逆の道順をケーブルカーで下りポストバスでポントレジーナへ、少し歩いてランガートから
チェアリフトでアルプランガートへ登り始めた頃に健脚組はとっくにランチ予定のヒュッテで待っておった。

歩いている途中で何度か電話連絡を試みたが通じない、
兄嫁へも電話してみたが『電源が入ってないか電波の届かない場所…』のアナウンスしか戻ってこない。

二人の姿を確認できたのは、我々がヒュッテに到着しテラス席で眺めが良く尚且つ日陰の席を確保してから
30分くらい経過していた(だろう)

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イタリアに近いこの地方の名物らしい蕎麦粉のパスタやサラダを食して、
6人揃ってリフトで下ったところまでは少し遅れたかなという程度で心配していなかった。

午後は氷河の見えるロゼック谷のホテルロゼックへ馬車で行って美味しいケーキを食べる予定であった。
ポントレジーナの鉄道駅近くに馬車の出発点があるのだが、オバン共が「駅のトイレに寄って行きたい!」とか
「駅の郵便ポストに日本宛の絵ハガキを投函したい!」とか言い出した。

丁度馬車が二人だけのお客さんを乗せて出発するところだったので大声で呼べば間に合ったかも知れないが、
途中で「オシッコォー!」と騒がれても困るので「次の馬車でいいや!」ってことになった。

駅で用を済ませて戻ったがどうも次の馬車が来そうにもない。
ここは日本の上高地と一緒でマイカーの乗り入れは禁じられている。救急車は来るがタクシーは入れない道路である。

少し歩いた先に馬車の会社(?)があるので、そこで聞いてみようと歩き始めた。
いつもは準備万端整えた馬車がスタンバイしているのだが、この日に限って一台もない、
馬ってヤツは賢い動物なので『今日のお仕事はオシマイ!』って状況になるとサッサと馬小屋に入ってしまう。
いつだったか夕方の引き揚げ寸前馬車を無理やりチャーターしたら出発してしばらくは不機嫌で
御者の言うことを聞かなかったことがあった。

途中で帰りの馬車に出会ったらお客を下ろしてから戻ってきてくれないかと頼もうとしたが
行程の半分くらい進んでやっと出会ったのが三頭立てで二両連結の大型馬車であった。
6人では申し訳ないと声もかけられず、結局膝ワル腰ワルのオバン二人を励ましながら3時間かけて
最後まで歩くことになってしまった。

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ホテルロゼックまで30分くらいのところで、我が最高権力者から命令が下った。
『ホテルへ先回りしてケーキと飲み物を確保せよ!』これには抵抗できなかったが、
アトで考えると適切な判断ではあった。

爺がホテルに着いた時にはテラス席にお客は一人だけで、スタッフも片付を始めるところであった。
「間もなくメンバーが到着するので!」とアイスティーとケーキを何種類か注文したらチャンと通じたようであった。
(この辺は以前ドイツ語かイタリア語で話してくれと宿の婆さんから言われたことがあった)

写真は後方でスタッフの二人がケーキを保冷するための氷の入った容器を片付け始めている。
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参考のために、5年ほど前に行った時の美味しそうなケーキの並んだ風景をお見せしておこう。

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帰りの馬車は勿論準備されてないので、英語にもドイツ語にも堪能な医学博士に交渉してもらって、
ホテルのワゴンで送って貰うことになった。埃だらけのガタガタワゴン車であったが、
チップをはずんで我々の泊っているホテルまで送って貰えたのは不幸中の幸いであった。

別行動をするときは連絡手段をシッカリしておこう!(つづく)

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